Discography

マリンバは歌う。心地よいゆらぎに満ちた美しい音色は、こころを包み込む。

世界のトップアーティストたちと共演を重ね、マリンバに新たな可能性を求め続ける出田りあ。
2024年6月、日比谷音楽祭にマリンバ奏者として初出演!
いよいよ日本でも本格始動&初のアルバムリリース!

Sugaria~シュガーリア

2024年6月5日発売 
WIST-0002 
3,000円(税抜/3,300円(税込)

出田りあは、パリコンセルヴァトワールで学び、第1回パリ国際マリンバコンクールで第1位を受賞。
ベルリンを拠点に、エマニュエル・パユ(フルート)、ポール・メイエ(クラリネット)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)等、世界のトップアーティストたちと共演を重ね、マリンバに新たな可能性を求め続けている。繊細かつ心地よいゆらぎに満ちたその演奏は、打楽器に対する既成概念を根底から覆す。ジャンルを超えた多彩な表現力と、自由自在な編曲、演奏技術。いよいよ日本で本格的に演奏活動を開始。
今やマリンバの人気曲となった『Sugaria』。初演を務めた出田りあが、いよいよCD初収録。

出田りあは、この素晴らしいアルバムの見事な編曲者・演奏者として、
想像力あふれる豊かな音と色彩の世界に私たちを導いてくれる。
エマニュエル・パユ(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者、 ソリスト)

りあ、優明(ゆうま)!ビロードの手袋に包まれた鉄の手のように気品と力強さを合わせ持つ2人の調和。
ラヴェルの詩的な旋律に再び浸りながら、
マリンバの響きと映画音楽のなめらかなアレンジからは、東洋の魔法が感じられる。
2人の卓越した演奏家の間で繰り広げられる華麗な対話。何と贅沢なひとときでしょう!
エリック・ル・サージュ(ピアニスト)

収録曲

  • 1. マ・メール・ロワ(眠れる森の美女のパヴァーヌ~パゴダの女王レドロネット~妖精の庭)(作曲:ラヴェル 編曲:出田りあ)
  • 2. 海の見える街(映画『魔女の宅急便』より)(作曲:久石譲 編曲:出田りあ)
  • 3. アヴェ・ヴェルム・コルプス(作曲:モーツァルト 編曲:出田りあ)
  • 4. リバーダンス(作曲:B.ウィーラン 編曲:出田りあ)
  • 5. ニュー・シネマ・パラダイス(作曲:E.モリコーネ 編曲:出田りあ)
  • 6. カヴァティーナ(映画『ディアハンター』より) (作曲: S.マイヤーズ 編曲:出田りあ)
  • 7. 亡き王女のためのパヴァーヌ(作曲:ラヴェル 編曲:出田りあ)
  • 8-10. シュガーリア(全3楽章)(作曲:エリック・サミュ 編曲:出田りあ)
  • 11. アシタカとサン(映画『もののけ姫』)より(作曲:久石譲 編曲:出田りあ)

本人による解説

1. マ・メール・ロワ(モーリス・ラヴェル)
マ・メール・ロワは英語でマザーグース。フランスの作曲家モーリス・ラヴェルがおとぎ話を題材に作曲した組曲。物語の冒頭から幻想的な音楽に包まれるこの名曲が、マリンバとピアノの響きでより一層、奥深い想像の世界を創り出します。
2. 海の見える街 映画『魔女の宅急便』より(久石譲)
小さい頃から大好きなジブリ映画。その中でも、セリフを全部覚えるほど繰り返し観ていた「魔女の宅急便」のストーリーと音楽は、特に10代の頃の私に力を与えてくれました。「海の見える街」の音楽が持つバロック的な要素を生かして、マリンバの響きに合うようにアレンジしました。
3. アヴェ・ヴェルム・コルプス(W.A.モーツァルト)
私が小学生の頃に入っていた地元の合唱団で出会った曲。この音楽の純粋で静かな美しさに、ただただ感動したのを憶えています。マリンバはよく響くところではパイプオルガンにも似た響きを作り出すことがあります。そんな神聖な響きをイメージしながら、4つの声部と弦楽器の伴奏を合わせて編曲しました。
4. リバーダンス(ビル・ウィーラン)
マリンバは柔らかい響きと共に、原始的な躍動感のあるリズムにもぴったりな楽器。様々な拍子を足で踏み鳴らすアイリッシュダンスと、素朴で民族性漂うアイルランドの音楽の魅力をさらに引き出せるように工夫しました。
5. ニュー・シネマ・パラダイス(エンニオ・モリコーネ)
ある日の夕暮れ、コーラルピンクに金色の光が溶け込んだ空を見つけて、あまりの綺麗さにしばらく眺めていた時に頭の中に流れてきたのは「ニュー・シネマ・パラダイス」のメインテーマと、原曲よりも少し内向的で、静かな、より切ない和音でした。このカバーは、その日の夕空と私の心情が写し出したポートレイトのような存在です。
6. カヴァティーナ 映画『ディア・ハンター』より(スタンリー・マイヤーズ)
マリンバを始めた頃からよく弾いていたギターのレパートリー。その中でも大好きだった「カヴァティーナ」。映画の中で語られる悲しみや苦しみが、あえて明るい音楽(長調)とともに表現されることで、言葉にできない感情を訴えかけます。
7. 亡き王女のためのパヴァーヌ(モーリス・ラヴェル)
パリ留学中に特に深く勉強したフランス音楽。その中でもラヴェルの音楽は、何度聴いても何度弾いても、いつも新たな魅力を見つけます。この曲を弾くときは毎回違う大きな絵画を見ているような感覚になるのです。
8-10. シュガーリア(エリック・サミュ)
私がパリでマリンバを学んでいた時の恩師エリック・サミュが、私の名前「りあ」をタイトルに込めて作った曲。パリの街は狭い路地を抜けると表情が一変して、違う言語、料理の匂いに迷い込むことがあります。シュガーリアの音楽も、くるくると表情を変えて、それはパリのお天気にも似ているような。決して楽ではなかったパリ留学時代を、焼きたてのクロワッサンのようにふわっと包み込んでくれる「シュガーリア」の音楽は、私がずっと大切に弾いていきたい音楽です。
11. アシタカとサン 映画『もののけ姫』より(久石譲)
私が故郷・熊本を思うとき、思い浮かべるのはあの壮大な阿蘇の山々です。映画『もののけ姫』で描かれる自然は熊本と重なり、この「アシタカとサン」の音楽からは、”帰る場所” があることへの感謝の気持ちが溢れてくると同時に、世界が平穏になり、皆それぞれの帰る場所が守られる日が来ることを願わずにはいられません。

制作・発売:株式会社ウィステリアプロジェクト
販売:ソニー・ミュージックソリューションズ